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旅のエッセー
ナスカへの旅(ペルー・ナスカ高原)
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5:ホテル・ツーリスタ

アクシデント

  思わぬアクシデントが発生した。オートフォーカスのカメラの焦点が定まらず、レンズがシャー、シャーと激しく出たり引っ込んだりを繰り返す。シヤッターがなかなか落ちてくれないのだ。被写体距離が無限大であり、かつ機体の振動が激しいせいだろう。私が長年愛用のカメラはオートフォーカスの元祖となったミノルタのα7000だったが、一昨年の事務所の盗難で持っていかれてしまった。持参したのはその代替で購入したもので操作に習熟していなかった。作動をオートからマニュアルに切り替えれば問題は簡単に解決するはずだが、私はその操作方法を呑み込んでいなかった。ここでカメラをいじりまわしている余裕はない。返すがえすも残念な思いであったが、そんなわけで撮れた写真は何枚もなく、しかもフレームが定まっていないものばかりとなってしまった。
  15分の見物時間はアッいう間に経ってしまった。とても全部の地上絵を見ることは出来ず、心残りを抱きながらも見ることの出来た満足感もひとしおであった。地上絵とともに印象的だったのは数知れない真っ直ぐなラインの交錯である。ここが宇宙人の飛行体の発着基地であったという荒唐無稽な説もなるほどとうなずかされた。ことに、緩やかな台形状に突出したスロープ状の平面に印された長大な二等辺三角形を目にしたときは奇怪な思いがした。その形体はまさにロケットの発射台そのものといった感じなのだ。
  昼食にありついたのは午後3時過ぎであった。ホテル・ツーリスタのプールサイドのべランダ。手入れの行き届いた植え込みの向こうに白いバンガロー風の宿泊棟が点在する。(写真5)この素晴らしいホテルにはマリア・ライヘが研究室として一室を提供され、亡くなるまで住んでいた。このベランダは楠田枝里子が幾度もマリア・ライヘから話を聞いた場所でもあるのだ。飛行の感動の覚めやらぬ上、私にはそんなシーンが胸に浮かんできて感慨ひとしおであった。

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