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旅のエッセー
ナスカへの旅(ペルー・ナスカ高原)
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郷に入っては郷に従え

 ナスカの地上絵を見るには当然飛行機によるしかない。地上絵が最もよく見えるのは太陽の光が斜めから射しこむ午前中か夕刻4時過ぎといわれる。しかしナスカの砂漠では午後になると必ずといっていいほど強風が吹き荒れ砂漠の砂を舞い上げる。小さな飛行機は揺れるし、地上絵も霞んでしまうとガイドブックに書かれている。そうなれば絶好のタイミングは午前中しかない。地上絵をこの目でみるばかりか、是非鮮明な写真を撮り、本に載せたいと考えていた私にとって見物の飛行機に乗れる時間が最も気になる点であった。しかし、どの旅行社のツアーもナスカまで飛行機で約1時間半の距離にあるペルーの首都リマを当日の朝出発するスケジュールになっている。地上絵の観光はナスカの空港からセスナに乗って行うが、その搭乗時間が何時になるのかは旅行社ではわからない。セスナは並んだ順番待ちで、あらかじめ予約は出来ないとのこと。要するに当日のことは行ったとき次第、運を天に任せるしかないというわけだ。
  私の選んだツアーは前日クスコに泊まり翌早朝飛行機でリマに行くことになっていた。クスコ発が7時30分でリマ着が8時30分だから、それから乗り継いでナスカに向かえば、まあまあなんとか午前中には地上絵を目にすることが出来るという計算であった。ところが計算通りに運ばないのが旅というもの、ことに南米ペルーにおいてはそれが常識。まずクスコからリマに向かう便が1時間遅れ、リマの空港でジリジリしながら乗り換えのナスカ行きを待つこと更に1時間半。やっとナスカに着いたときには時計はもう12時半を回っていた。「地上絵観光の飛行機は30分待ちで、それまでに昼食をするには中途半端ですからその辺の観光を先に済ませましょう」と添乗員が言い出し、肝心の地上絵の実見は限りなく条件の悪い時間帯にズレ込んでいった。こうなれば「郷に入っては郷に従え」の精神でじっくり構えるしかないだろう。観光がそんな30分程度で済むわけがないだろうと思っていたが、なにしろ砂漠の真っ只中の小さな町。ちょうど3, 40分経った頃、空港の車が「3人だけ先に乗れます」と迎えに来た。
  これを逃したらもう地上絵に遭えないような気がして必死に手を上げた。私と一緒に先発を志願したのは2人とも単身参加の中年女性。最近の女性上位傾向は海外旅行にもはっきりと現われていて、どんなツアーでも女性の参加者が男性に比べて圧倒的に多い。独身者ばかりでなく既婚の女性もダンナに留守番役をさせてドンドン参加している。しかも興味欲旺盛でエネルギッシュ。リオのサンバショーで外人を尻目に真っ先に舞台に出て踊りだしたのがわがツアーの女性陣であった。おかげで私も背中を押されて踊る羽目になってしまった。

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